人がいないと仕事ができないですから、基本的に人間同士を大事にするようにしています。

 

任せていくのが一番いいと思いますね。失敗することもあるとは思いますが、それでも自立してもらった方が、仕事としては上手くいきますし、やり甲斐を持ってもらえますから。

うちは初めからそうやって、結構上手くいきました。

海外と準備段階のIPO、この２つが今一番の夢です。

 

日本はほとんどやってしまったものですから、あとは海外に行って、新しい違うビジネスをと考えています。

IPOという考えに至ったきっかけは、一つは経営的なものですね。規模力、上場しているか、上場していないかは、よく聞かれました。そういうことを特にアメリカは気にしたりしますので。

また従業員がそういう気持ちを持っていただいている方が良いかな、集まりやすいんじゃないかな、というのもあります。
自分の性格で楽しいことをやりたいというのがあるので、従業員に対しても仕事以外で色々なことに挑戦してもらいたいというのがあります。株式を作って30年すると99％、ほとんどが持たないと言われている時代ですから。

何かチャレンジして、失敗したとしてもやっていかないと残っていかないと思うんです。

だからこそ挑戦してみたいと思います。

 

確かに美容業界の方はあまりIPOされないのが現状です。

うちがIPOすることで業界が活性化され、いろいろな流れが出てくると良いですね。

このままずっと突き進んでいても日本では少し上限が見えている感じがありますので、舞台を海外に移して海外にお店を出します。日本の技術はとても評価されるので、やった方が良いと思いました。

 

美容室をオープンした香港、シンガポールは街と人間が良いです。

いろいろな人がいろいろな人を呼んでくれます。そういう環境を見ていると、日本とはちょっと違うと思います。純粋に良いものは良いもの、悪いものは悪いものと把握していただけるので、本当にビジネスがしやすいと思いました。

チャレンジして欲しいと思います。

 

いろいろなことを振っても無理です。とすぐに言う方がいますよね。

無理難題だったらそうなんですけど、話していてもまずノーから来る人が多いんです。

そうではない人を伸ばすのが、会社としては一番の強化になるのかなと思います。

興味のある子だったら、自分で動いて自分で仕事を取ってくる事の方が良いですよね。

ただ単に仕事を振るだけだったらただの作業になってしまうので、楽しくないのかなというのもあります。

 

幹部になっているのは、逆のタイプです。勝手にやってます。

一ヶ月に一回会うか会わないかで、何をやってるかわかりません。

でも信頼してますし、自分でやりますからわざわざ僕がいる必要はないです。

自分よりすごいなと思う人間もいるんですよ。伸びて欲しいし、そういう人がどんどん引っ張ってくれた方が上手くいくと思います。次世代は考え方も変わってきますし。
悪いことしか言わない人がいますが、うちはそういう感じには言ってないです。

基本、良いところから見つけて育てていこうと思っています。

悪いところを言うとシュンってなりますよね。

悪いところしか目に入らない人って可哀想だなと思います。

 

人に仕事をお願いしてから口を出すのは、やってる方はつまんないと思うんです。

ですので、せっかく調べて一生懸命やってくれている中で、言えないですよね。

あまりに悪かった時は、やり終わった時に言うかもしれませんが、基本は口を出さないようにしています。自分で考えてやっている過程が楽しいのもあるので、そういうのを見ている方が面白いですね。

楽しいことができたら、というのが目標です。結果は必然と出てくるかなと。

実は僕、どうしてもフェラーリに乗りたくて、それで起業したんです。

 

美容室をやっているだけじゃお金が稼げないので、夜もずっと働きました。

大学卒業してから働いていますので。結局キャリア不足で、融資が上手く降りなかったんです。

給料が悪い時代でしたので、働いて自分で貯めて。きっかけはそこでしたね。

どうしてもそれが欲しいと思って。それを目標で始めましたが、１年半で終わりました。

買えたんですけど、これは違うと思いました。一緒にやる人間が良かったのかもしれないですね。

一緒にやっている皆がものすごく仕事ができるものですから、そこが楽しくなってきた感じです。

任せていって、結果が出て、みんなで莫迦やったりして、楽しいなって。
お金に走ると人は逃げます。

うちもちょっとそういう時があったんですけど、いい感じにはならなかったです、日本では。海外はいいと思いますよ。日本人が稼げない理由はそれだと思います。

海外でその話をすると、すごく莫迦にされますから。

いいものはいい、悪いものは悪い、お金のある人はすごい、お金のない人はすごくない、というのがハッキリしてるんです。日本ではお金があると叩かれるみたいな。

今回のニューヨーク出店も、どうしてもニューヨークでやりたいと言う人がいたんです。

スタッフとお酒を一緒に飲んだんですが、なんとかできるんじゃないか、そういう人間がいる中でやらないと損だ、だったらやってしまおうとなりました。

海外プロジェクトを作ったんですが、入ってきた人間は自分たちで弁護士を調べたり、ニューヨークの地図を調べたり、日系のサロンを全部調べたりよくやってくれます。

勝手に思いっきり始める、そういうのが良いですよね。

調べてくれたことに対してちょっと言ったりしたいなと思うこともありますが、お金を出すのが自分の仕事、あとはみんながやってくれると。

きっと僕がやってもつまんないと思うので。
２３人くらいは独立して、皆うまくいってくれているのでありがたいです。

うちのスタッフは基本、お客さんを全部連れて行ってもらう仕様です。良いと思いませんか？

人に付くんです。だから責任を持って、お客さんを連れて行ってくれと。

その方がお客さん喜びませんか。今は人に付く時代です。

行く時は絶対、責任もって連れて行ってくださいと言うようにしてます。

みんなも上手くやってくれてますしね。連れていかれても、こちらはその倍稼げばいいだけです。

お客さんを入れるのって難しくないですし、他の戦略も考えますし。

万が一、それでうちが潰れることがあれば、うちの責任だと思いますから。